TAD 試聴会

気候もだいぶ暖かくなり、コロナ禍におけるマスク着用の制限も緩和され

解放感に満ちあふれた春の陽気の中、

こちらも開放感のある広く伸びやかな音場空間の再現に定評のある

Technical Audio Devices、「TAD」のエボリューションシリーズ新型スピーカー

TAD Compact Evolution One「TAD CE1TX」 をはじめとする

【エボリューションシリーズスピーカー3機種聴き比べ】

そしてTADのトップエンド リファレンスシリーズの新型ディスクプレーヤーTAD-D700を筆頭に

【オールTADシステム体験イベント】

を開催致しました!

 

さて、今回使用した機材のご紹介から

・CD/SACDプレーヤー TAD-D700

・DAコンバーター TAD-DA1000TX (NASからのファイルソース再生に使用)

・プリアンプ TAD-C600

・パワーアンプ TAD-M2500MK2-K

・スピーカー TAD-CE1TX

・スピーカー TAD-ME1

・スピーカー TAD-E2

・スピーカーケーブル TAD-SC25M

・インターコネクトケーブル TAD-IC015XM

・オーディオボード TAD-ZZ014-WN

 

そう。お気づき頂けただろうか?

プレーヤー、アンプ、スピーカーだけでなくケーブルやオーディオボードに至るまですべて

【TAD】という徹底ぶり!

ここまで拘れるメーカーはなかなかありませんね

実はこの日、TADの樽谷社長も1日だけ来仙して頂いており、「初日舞台挨拶」よろしく

樽谷社長のご挨拶からはじまるイベントとなりました。(写真ありませんスミマセン)

 

そして営業輿水さんにデモをして頂きます。

まずは知っているようで知らなかった方も多い「TADとは?」

 

パイオニア、エクスクルーシブからの流れから、埼玉県川越でCDプレーヤーやアンプ等を

作っている事、山形県天童でスピーカーを作っている事。中でもCDプレーヤーの

「ピックアップを自社生産している」というところは驚いていた方も多かったようですね

スピーカー(TAD-CE1TX)

 やはりTADと言えばこの同軸ユニット!実はTAD-ME1の同軸ユニットに至っては

世界最小口径。つまり世界一の技術力を誇るTADですが、例えばはツィーターのお話し。

 

蒸着ベリリウムを使用したツイーターのメリットとは?

そもそも普通のベリリウムツィーターと蒸着ベリリウムツィーターって違うの?!

というところから、蒸着はどうやって作っているのか?

まで、真似できない技術で自社生産しているからこそ!本来なかなか知ることのできない

内容も非常に興味深く引き込まれます。

 

ほかにもエンクロージャーを作る際のお話しだったり、

サイドバスレフポートに至る経緯だったり内容が濃い・・・

 

さらにオールジャンルに対応しうるスピーカーという事で様々な曲を鳴らしていましたが

なかでも「過去一音の良いMichael Jacksonのthriller」はオーディオイベントとしては

独特のアプローチでしたがほんとに音が良くてびっくり笑

 

このスピーカーの表現する音場空間がとても広くボーカルや演奏者の位置関係が明確で

音の骨格、輪郭がしっかりと出ているのはやはり情報量の多さと表現力の高さが

あってこそかと思います。

そして話題はCDプレーヤー(D700)へと移っていきます。

なんと12年ぶりのモデルチェンジを果たしたフラッグシップ!

なぜそこまで息の長いCDプレーヤーが作れるのか?とても気になっておりましたが、

やはり部品から自社生産というクラフトワークにて制作されているところが大きいようです。

その秘密の一つのカギが、このCDプレーヤー「ディスクの回転音がほとんどしない」という事。

→なぜか?

 自社生産最大の強みとして独自のピックアップを内製できるという事。つまりは読み取り精度が

 圧倒的に高いピックアップを作ることが出来る為、正確に信号が読める

→正確に読めるので何度も読む必要が無い(すなわちディスクの回転はゆっくりでいい)

→実際、他社製CDプレーヤーよりもかなりゆっくり回転しているようです。

 通常CDプレーヤーはこの「正確さ」を出す為に何度も信号を読みに行くので高速回転する

 必要があるらしいのです。

 

→ゆっくり回転すると何がいいのか?

 振動が発生しにくくなりハイパワーなモーターも必要ない為そこから発生するノイズや動かす為の

 電力も小さくて済む。さらに回転するディスクを押さえつける必要もない等のメリットがあり

 その分の筐体強度や電源等を音質向上の為に割り振る事が出来てしまう

 

輿水氏の説得力のあるデモの波状攻撃に「なるほどー」と頷きまくる一同。

さらに好評だったのはこのCDプレーヤーの製作過程の動画。

砂型鋳造の様子です。

そう、このD700のケースは一つ一つ砂型鋳造で作られているのです。

 

砂型鋳造とは?

文字通り「砂」で「型」をつくり、その「型」にD700の場合アルミを溶かしたものを流し込み

そのアルミが冷えて固まったら「型」である「砂」を砕いて壊して?!中身を取り出す方法。

 

もちろん砂型鋳造を採用するに至る理由がちゃんとあるわけですが、

今でも当店で「あの作り方はすごいね!」と話題になるほどの衝撃だったようです。

 

さらに小川が一番心を惹かれたお話がデザインについて
(音についてじゃないのは各方面から怒られそうですが・・・)

このD700をはじめリファレンスシリーズのデザインはかなり独特だな、と思っていましたが

デザインについて尋ねてみたところ、リファレンスシリーズのデザインコンセプトはズバリ

 

「日本のお城」!

 

例えば下の黒い部分は石垣をイメージしているそうで。

このコンセプトを知ってからはこの上なくカッコよく見えて仕方ないのです照。

 

 

最後に「TAD-CE1TX」 「TAD-ME1」 「TAD-E2」の3スピーカー聴き比べ

TADの人気スピーカーを3機種もオールTADシステムで聴き比べできるという

これ以上ない贅沢な比較試聴となりました。

今回中心的に鳴らしていた「TAD-CE1TX」から「TAD-ME1」へとスピーカーを変更。

この2機種は本当に兄弟機のような存在です、「やっぱり「TAD-CE1TX」の方が良いよね」

という前提として、このコンパクトさとその見た目からは想像のつかない程の広い音場表現と

量感、そしてそれをこの価格で!という魅力の再発見ができる比較となりました。

 

さらに今、世界的にもかなりの勢いで販売本数を伸ばしている「TAD-E2」!

今回この機種のみ同軸ユニットを使用していないスピーカーですがその個性がはっきりと

出るのが中域の色っぽい音色です。さらにトールボーイならではの余裕のある量感で小音量時

も豊かな表現力を発揮してくれるのはかなり好評でした。

 

【TADの音作り】

今回、オールTADだからこそ、TADの目指すノンカラーレーションの意味。

「録音している空間はでているか?」

「演奏者の位置関係含め演奏している情景が浮かぶか?」

「ミキサーの意図は再現できているか?」

「そこにしっかりと音色は表現できているか?」

等のTADのコンセプトをより納得できる形で体験できたとても興味深いイベントとなりました。

 

最後にTADならではのコンセプトがもう一つ。

デモにおいて日本人のCDや曲をよく使ってデモしてくれますが、やはりそこにも意味があって

 

”CDプレーヤーからアンプ、スピーカーに至るまで全てメイドインジャパン。これを体現できる

メーカーは少なく、だからこそTADの音の紹介をする時には音楽も日本製を使う意味がある。”

 

というコンセプトには胸を打たれたものです。

 

もちろん海外の曲も使いますがその場合も、TADのユニットはプロスタジオ等に使用されて

いる事も多く、各アーティストとのエピソードもあり本当にあっという間の2日間となりました。

 

 

TADならではの音に対するこだわりやセンスは同じ日本人の感性に深く染みわたるものが

あると思います。音やブランドコンセプト含めオススメですよ

 

オールTADでのシステムのご相談も大歓迎ですが、「スピーカーを今のシステムに導入したい」

や「自分のスピーカーをTADのアンプやCDプレーヤー、DACで鳴らしたい」等のご相談も

お気軽にお問合せ頂ければと思います。

世界中のプロも多く愛用するTADサウンドをご自宅で楽しんでみませんか?

 

 

 

 

 

 

2023/4/24 AUDIO SHOP KEIKI 小川