最近の天気予報はあてにならないのか、前の日の予報とは違い梅雨が明けたかのような青空が広がり、とても暑い一日となりました。有難い事にお客様も終日お店の中が埋まってしまう試聴会に、こちらもまさに熱い内容となりました。
TAD-E1TXはME1で使用されたユニットと同じものを使用し、ダブルウーファーにすることで能率もアップされており、エンクロージャーの容量が大きい分、音質改善に細かな配慮が加えられております。
川村氏の様々な説明をすべてお伝えするのは難しいですが、最近のスピーカーはバッフル面に介在する様々な歪を極力少なくする為にいろんな対策がなされているようで、このE1TXも事にもれず、
3度バッフル面を傾け、同軸ユニットとウーファーのタイムアライメントを調整し音声表現の正確性を向上させたり、バッフルにラウンド面を作ることにより、全面に押し出された音からのエンクロージャーへの影響を極力排除しております。
又、底面にネットワークが収まる別室を設けることにより振動がネットワークに影響する部分を排除しております。特にコンデンサは影響が受けやすく、その仕組みなど細かなことにも言及されておりました。
特徴の一つである両サイドのバスレフポートも、開発の最初に上下左右に排気されるよう設計したようですが、どうも低域の質感がイマイチで、JAZZなどでのアタック音が”バフバフ”となってしまい、形状をホーン型にして前後に排気することで、低域の締まりと音場の豊かさを出るようにE1TXに合わせた細かな調整をしております。又ポート部をカバーする素材は鉄製で、薄くても振動対策ができて音質的にも一番合うそうです。
|