DYNAUDIO SAPPHIRE 試聴会
2008 2/17(日)
ツィーターはDYNAUDIOのシンボルでもあるソフトドームツィーター。ユニットはConfidenceシリーズでも使用されている、ESOTAR2。
今回は世界限定1000Pair発売の30周記念DYNAUDIO サファイアの試聴会を開催。当店では昨年ホテルで開催した試聴会でも試聴されたお客様もいらっしゃいますが、あえてもう一度じっくり聴くために当店内にて開催致しました。
愛聴盤をそれぞれ皆さんで持ち寄り、1日限定の少ない時間の中、大勢のお客様に来て頂きました。
今回試聴に使用したCDプレーヤーのLINN MAJIK CD。DYNAUDIOとは相性が良く、音楽的なニュアンスをうまく再生。 しなやかなかつ、実像感に貢献。
20cmのウーファーは強力なネオジウム・ダブル・マグネットシステム。
OCTAVEのアンプはDYNAUDIOとの相性は前からお墨付きでしたが、V70のプリメインながらもうまく
空間表現ができ、別売のBLACK BOXの強化電源を付けることにより更に力強さが増し、音にメリハリが出ました。OCTAVEのワンランク上のセパレート
タイプで鳴らしたら更に良かったことでしょう。
標準税込み価格W330*H1350*D325mm、重さ40kg、出力音圧レベル88dB、公称インピーダンス4Ω、3ウェイ4スピーカーバスレフ型。ちなみに今回試聴機の色はモカ、シリアルNo15。

試聴日3日前に到着しセッティングしましたが、やはり初日は移動の影響やスピーカーのエージングが終わっていないようで、正直中高域がきつい鳴り方でしたが、その後、昼夜試聴会に合わせひっしにバーンイン。そこはさすがDYNAUDIO、みるみる低域が伸び、中高域の荒々しさも取れ、得意の浮遊した三次元的音場空間が現れました。完全に鳴らしきるには勿論時間を費やさないと本物のサファイアの音は聞けませんが、返却する頃には実像感がある中高域と力強い伸びた低域が印象的でした。同じ価格帯のC2やC4に比べると、音色が若干明るめで、又違ったこれから目指してゆくDYNAUDIOの方向性が垣間見れたのかもしれません。
しかしこのサファイアの斬新なデザインには圧巻で、DYAUDIO創業当時からの熟練したマスタークラフツマン
最後の集大成の作品たる強い情熱が伝わってきます。
”これ木工なの?なんか貼ってんでしょ?”なんて話しをしていたお客さんもいましたが、この多層ピアノラッカー仕上げとはまさに工芸品です。

菊地