試聴日3日前に到着しセッティングしましたが、やはり初日は移動の影響やスピーカーのエージングが終わっていないようで、正直中高域がきつい鳴り方でしたが、その後、昼夜試聴会に合わせひっしにバーンイン。そこはさすがDYNAUDIO、みるみる低域が伸び、中高域の荒々しさも取れ、得意の浮遊した三次元的音場空間が現れました。完全に鳴らしきるには勿論時間を費やさないと本物のサファイアの音は聞けませんが、返却する頃には実像感がある中高域と力強い伸びた低域が印象的でした。同じ価格帯のC2やC4に比べると、音色が若干明るめで、又違ったこれから目指してゆくDYNAUDIOの方向性が垣間見れたのかもしれません。 しかしこのサファイアの斬新なデザインには圧巻で、DYAUDIO創業当時からの熟練したマスタークラフツマン 最後の集大成の作品たる強い情熱が伝わってきます。 ”これ木工なの?なんか貼ってんでしょ?”なんて話しをしていたお客さんもいましたが、この多層ピアノラッカー仕上げとはまさに工芸品です。 菊地