PIONEER S-1EX 試聴

今回の試聴は、PIONEER S-1EX。全世界同時発売との事で、普通、国毎に音の調整をしているそうですがEXシリーズは世界共通仕様。メーカーの自信の程が伺われました。
実物はかなり大きくスケール感や存在感があり
圧倒されました。

ユニットはTADの最先端の同軸ツィーター。
1ポイントから広帯域放射する「CSTドライバー」
に、コーンとセンターキャップが一体のアラミド
カーボン複合の18cmウーファーがダブルの3way仕様。
同軸2WAYのツィーターにはベリリウムを使用し、TAD
独自の手法で蒸着。高解像なソースに対応し音の再現性を高くしています。
同軸の音の一体感があり又、滑らかな音質を再現。

3日間の試聴でしたが、音調が一番落ち着いたのは
やはり3日目でした。S/Nも良く、アンプの音が素直に出て組み合わせによってはどのジャンルでもこなせる多様さを感じさせました。

そのままエンクロージャーの厚さを利用してダクトがあけられています。 スタンドも全て一体構造で、組み方にも
秘密があるとの事。
キャビネットは積層MDF材を多層に組み合わせ、前面
には最大の10cmの厚さのものを使用。定在波の解消など緻密に計算された音の配慮が伺われます。
内容や外観のエンクロージャーから見ても、一本50万
は安い買い物になるのではないでしょうか。

パイオニアが推奨する「プレッションカーブ」。
スピーカーユニットをそれぞれリスナーを中心とする半径3mの球面に沿って配置することにより、各ユニットから
リスナーの耳に届くまでの時間のズレを調整して
います。
又、エンクロージャーを8度傾斜させ、中心に重心を置くことでユニットの振動を安定させます。

コーンとセンターキャップの一体構造
ウレタンのようなそしてゴムのような肌触りのPIONEER新素材エッジ。