OCTAVE 試聴会

今回は久しぶりにドイツOCTAVEを輸入商社フューレンコーディネートの北村氏を迎え、1日のみですが店内にて試聴会を行いました。
当店では販売当初からお客様からのOCTAVEに対する評価が高く、セパレート機を使用されている方も多い事もありますが、未だ体感されたことの無い方などをメインに真空管とトランジストのハイブリットのOCTAVEセパレート中堅機種をご用意いたしました。
今回は発売から間もないプリアンプHP700にセパレートモノラルパワーアンプMRE220を基本にSACD/CDプレーヤーをACCUPHASE DP-720、スピーカーにB&W803D3で組み合わせて試聴していただきました。
出だしから順調にお客様にご来店頂き、入れ替えとなりながらも3時頃には満席となり結果5時終了とならず7時頃までお客様が途切れない状態で大変好評でした。
ハイブリット真空管アンプとは取っ付き難いですが、OCTAVEはもともとトランスを製造する会社からスタートした50年弱経つオーディオメーカーで、その代表アンドレアホフマンがトランジスタやD級アンプなどさまざまなアンプを製作する中でひとつの答えがこの真空管とトランジスタのハイブリットのアンプです。音楽再生にもっとも適した真空管は現在も進化しており、組み合わせにより真空管での音の質感の良さとトランジスタのダイレクト感が融合したOCTAVE独自の世界を奏でます。手作りに近いOCTAVEはトランスの線材や太さを細かく分け手巻きし、部品もひとつひとつ拘ったパフォーマンスの高い商品です。
今回はレコードやCD再生の通常行う試聴に加え、実際に奥まった使い方で音がどのように変化するか、アンプにかけるバイアスの量での音の違いやLOW/MID/HIGHの3種類のゲイン調整なでどのように音が変化するかも実際に聴いて頂き、来店していただいたお客様の中でも出てくる音の好みで意見が分かれる程、細かな調整も出来るOCTAVEの幅広い聴き方を体感頂き、OCTAVEの魅力を感じられたのではないかと思います。

当日聴いて頂いたMRE220はKT120をプッシュプルで使用したモノラルアンプで、パワーのある中にも繊細さが感じられ駆動力の高さが分かります。特にプリアンプのHP700の繊細な表現力と組合わせれば、どんなスピーカーも問題なくドライブしてくれる感じで、当日ご来店頂いた方々は余裕のある艶やかな音色を実感されたと思います。
右の写真はプリメインアンプのV80SE。真空管がちょっと変わった形のKT150を使用し、ドライブ力が高くプリメインとは思えないセパレート機に匹敵する鳴り方です。
実際、プリメインとセパレート機を聴き比べた何人かのお客様からもコストパフォーマンスが高いと太鼓判を頂きました。
現在、スピーカーの能率やインピーダンスが低くなるものが多い中、アンプのパフォーマンスが重要になってきており、駆動力が求められてきています。又、ワイドレンジ化で音が繊細で綺麗になる中にもどこか音がつまらないと感じてる人も多いようで、繊細かつ彩りを加えてくれるOCTAVEは自分のシステムをグレードアップする選択の一つです。
当店では常時、真空管プリアンプHP300SEと、パワーアンプRE290を試聴できますので 興味のある方は是非当店にお越しください。

2016 6/12 菊地