OCTAVE TRIIGON LUXMAN 試聴会

今回の試聴は、芸術的なオーディオラックで有名な
クアドラスパイアなど、さまざまなオーディオ商品を扱う
輸入商社のフューレンコーディネートをベースとしたLINE UP機と更にLUXで現在発売しているMQ88、CL-88、EQ88を加えたまさに現行の真空管アンプの試聴会を行い ました。
フューレンからはドイツのオーディオメーカー、OCTAVE
(オクターブ)の真空管式パワーアンプ、RE280MK2と
ハイブリットプリアンプのHP300、真空管式ではありませんが、またもドイツのオーディオメーカーのTRIGON(トライゴン)のモノパワーアンプのDWARFとプリアンプSNOWWHITEを試聴いたしました。 スピーカーはB&W802D
アナログ再生にはLINN LP12を使用。

左上にあるのがOCTAVE HP300。真空管の豊かな表現力と安定性にすぐれたトランジスタの両方の良いところを融合したハイブリット型プリアンプ。周波数特性が3Hz-300kHz/-1.5dBと驚きの特性。内部も「これはいい音がでるな」と思うような音への配慮がよく分かります。右の写真はステレオパワーアンプのRE280MK2。いかにもドイツらしい丸みのない形も特徴?でしょうか。出力管は6550のプッシュプルUL接続、最大で70W+70W(4Ω)のパワーです。右の写真下の黒い箱はいわゆる外部強化電源。付けると付けないとでは勿論音の表現力の差が歴然です。OCTAVEのアンプはいい意味で真空管らしくなく、いつまでも聞き入ってしまいたい音色に、試聴に来たお客様も満足気でした、さすが元トランス屋であるオクターブのなせる業です。後日この上の機種のMRE130とHP500SEの試聴希望が入りましたが、更に別世界の音に‘RUBINSTEINが生き返った‘とお客様が喜んでいました。
LUXMANのLINEUPには欠かせない真空管アンプ。今までに様々な形のものがありましたが今回のデザインはとても斬新、古いスタイルを打破し、現代に合った真空管アンプを作りだす姿勢が伝わってきます。左の真空管ステレオパワーアンプのMQ-88は、ムラードタイプの回路にKT88を使用。50W+50W(6Ω)の余裕ある出力で、ラックストーンは残しつつダイナミックでスピード感のある音が印象的でした。

最後にドイツのTRIGON。アンプのネーミングから分かるように「白雪姫と7人の小人」(SNOW WHITE&SEVEN DWARF)に由来して、素晴らしい音楽再生を実現するためにSNOWWHITEは二人のDWARFしか必要としないという意味だそうです。その名の通り非常にマッチングもよく、この大きさからは想像できない駆動力と色付けのないすばらしい空気感には驚きます。モノラルパワーアンプのドワーフは最大出力90W(4Ω)、強力な大型トロイダルトランスの電源部がその駆動力を支え、プリアンプのSNOWWHITEの鮮度の高い音楽再生がトータルの空気感を演出しています。こだわった音質と、シンプルにオーディオ機器をまとめたい方にはお勧めです