Accuphase A-250/B&W 800D3試聴会
今回は2日間に亘り、先月末に発売のAccuphaseの新商品A級モノラルパワーアンプA-250をメインに錚錚たる機種を揃え試聴会を開催致しました。中でもスピーカーには話題のB&Wハイエンド機800D3を用意し、Accuphaseハイエンド機SACD/CDプレーヤーDP-950/DC-950、プリアンプにC-3850、レコードプレーヤーがLINN Akurate LP12を組み合わせ、全てがメインになりうる程の豪華なラインナップとなりました。これだけのラインナップですのでやはりお客様の関心も非常に高く、連日満員の立ち見ではなく立ち聴きのお客様も時間帯によってはいらした程でした。皆さんそれぞれに持ち寄った愛聴盤を掛け、普段自分が聴いている音との比較や普段聴けないアキュフェーズの製作過程の秘話などの説明を挟みながらの試聴会となりました。
B&Wのフラッグシップ機800D3はやはり圧倒される音圧と高解像度の高さや音数の多さ、モニタースピーカーならではの色づけのないバランスの良さがあり、逆に今回正直セッティングにはポテンシャルを出すのに限られた時間のなかで苦労しました。非常にシビアで繊細な音の変化が設置の仕方やケーブルの繋ぎ方一つでも変わり、なかなか手強いながらも自分の音を追及するには勿論十二分なスピーカーです。
当店ではレコードを聴かれる方が多く今回の試聴でもCDとレコード半々の試聴でしたが、中でもレコード再生中にアキュフェーズのSACD/CDプレーヤーで再生しているのと間違えていた人もいるくらいLINN AKURATE LP12の再生能力の高さが 目立ちました。
新商品のA-250の印象は、前回と比べ非常に聴きやすくやわらかな鳴り方が特徴で、しっかりとした音の中にもに艶やかさが加わり音にも余裕も感じられます。実際店頭展示のA-70と比べると贅沢ですが音の濃密が減り、パワー感も下がってA-70でも物足りない感じがしてしまいます。
A-250はSP端子が2組装備されている為、今回は高純度銅をWIREWORLD SILVER ECLIPSE 7を2セット用意しバイワイヤ接続で聴いて頂きました。

前日夕方からと翌日の2日間での来店者数が店内試聴では今回が一番来られたのではないでしょうか?フルラインナップへの期待度もあり評価は様々だったようですが、万遍なくお客様が持ち寄ったソフトを十分に試聴でき、現在のオーディオの基準となりえるラインナップの魅力と可能性を確認頂けたかと思います。

H29/5/21 菊地