Accuphase C-2850試聴会

今回は6月下旬発売のプリアンプC-2850を中心にアキュフェーズの試聴会を行いました。さすがにアキュフェーズの試聴会になると常時お客様が満杯の状態で関心の高さが伺えます。
今回、店頭のB&W803Dを新製品C-2850とA級パワーアンプA-70を2台ブリッチ接続で使用し、SACDプレーヤーにDP-720、C-2850と同時に発売されたフォノイコライザーユニットAD-2850も持参し、今回用意したLINN AKURATE LP12でアナログ再生も行い、皆さん持参したレコードやCDを順番に聴いていただきました。
あまり堅苦しくない進行で試聴頂きましたが、それが良かったのか試聴だけではなくアキュフェーズ営業小串さんとお客様の間でさまざまな質問や意見交換がなされ非常に有意義な会となりました。来店頂いた方々はアキュフェーズ商品を使用されている方が多く、今回どのように音決めをしたか、実際商品を作る時に何人でプロジェクトをすすめるのかなど細かな質問が飛び出し、メーカーとしてはあまり教えたくない裏側の話も聞けてアキュフェーズ愛用者は満足がいく内容だったことでしょう。

プリアンプのハイエンドモデルC-3850の下に位置づけするC-2850ですが、ご来場頂いた方々はお分かりになったと思いますが、単にグレードが違うだけではなく、最近のアキュフェーズの音作りであるワイドレンジながら繊細で厚みのある表現がC-2850にもバランスよくまとめられ、C-3850の表現の近い音色ながら音の艶やかさなどが好みの分かれる内容となっており、C-3850の完成度は文句の付け所がなくすばらしく、ハイクラスなのは認める所ですが、C-2850でも勿論納得のいける仕上がり内容となっています。
内蔵フォノイコライザーのAD-2850ですが、今回パフォーマンスの高いLINN AKUREATE LP12も問題なく、LP12が持つ繊細さや生々しさがうまく再生出来、情報量が高くアナログレコードを忠実に再生するフォノイコライザーです。
レコード再生の音の情報量や解像度は昔に比べるとはるかに良くなっており、レコードを持参した方々も、”家ではこの盤にこんな音が入っていると思わなかった”など、レコードの良さも確認されていた話も頂きました。
全体的に今回はご来場頂いた方々にも好評な音作りだったようで、比較的低域再生が難しい803D3ですがブリッジにしたことでまとまったバランスになりました。特にレコードはシビアに音が調整で変わりちょっと苦労しましたが、前日いろいろ調整した甲斐がありましたね小串さん。(納得していないようでしたが)...

2016 7/10 菊地