Accuphase 試聴会2019 12 1
アキュフェーズ営業 田邉氏
2019 12/1(日)

 今回はアキュフェーズ50周年記念モデル第一弾として発売されたばかリのプリメインアンプ最上位機種E-800の試聴会を開催いたしました。

 先月の当社の秋の試聴会でもお披露目はされたものの、発売前との事でじっくりと音を確認できませんでしたが、改めてアキュフェーズ50周年の節目に当たるプリメイン機で、今までのポジションにはないその実力を店頭展示のフランコセルブリンACCORDOと一体型SACD/CDプレーヤーDP-750をメインに使ってアキュフェーズ営業田邉氏の進行で試聴して行きます。

 お陰様で当日は終始満員状態の試聴会で、和やかな雰囲気の中、アキュフェーズ製品の期待度の高さの表れかいつもより質問が多く飛び交い、田邉氏もスペックの説明もそこそこにE-800が出来上がるまでのプロセスや、短かった開発期間での苦労話などエピソードを踏まえた話が聞けて皆さん楽しそうでした。先日行われたインターナショナルオーディオショウでもE-800のカタログが飛ぶようになくなり沢山補充したそうで人気の高さが伺えます。アキュフェーズのブースは満員でしたね。

今までは、プリメインアンプの最上位機種としてE-650が君臨していましたが、今度の最上位機になるE-800は一見してまず驚くのがA-75のようなセパレートアンプ並みの大きな外観とその圧倒的な存在感です。重量が36kgと中身の詰まった内容で、E-650のA級動作30W+30W(8Ω)に対し、更にパワーアップの50W+50W(8Ω)の高出力となりました。 増幅段にはE-650がパワーMOSFET3パラレルプッシュプルに対し倍の、6パラレルプッシュプルA級動作の電力増幅段や、大容量60,000マイクロファラットのフィルターコンデンサを2個搭載、又、最近アキュフェーズが主張するダンピングファクターもプリメイン最大の1000を確保し差別化がされています。
 
当日はE-650との聴き比べも行い、皆さんも格段と違いを見せたE-800の実力を体で感じご納得のご様子で、セパレート機に限りなく近い音の分離感や、プリメインアンプならではのまとまりの中にE-650とは差が感じられたS/Nの高い贅肉の取れたアスリートのような表現力は、プリメインシリーズの新たなステージにステップアップした感じが伝わり、次に続く新商品への期待が高まります。ACCORDOとの相性も良く小型スピーカーとは思えない朗々とした鳴りっぷりもアンプの駆動力の高さが感じられましたね。

来店された方の中にE-650が別物に感じたとか、専門誌で書いていた背景のノイズフロアが下がったという意味が分かったなどプリメインとは思えない表現力に非常に好評価でした。

最近、日本のメーカーでも高級プリメインアンプが各社から出てきておりますが、ヨーロッパなどの海外では特に一体型が好まれるようで、アキュフーェズもその需要に答えた形になりますが、日本でも都市部などの手狭であまり機器を増やしたくない方や、終活で減らしたいけど音のレベルを落としたくない方などE-800の一体型高級機器の需要が期待され新しい展開になりつつあります。

勿論、セパレートで構築された音質には叶いませんが、これで満足と感じられるくらいの完成度の高さは必聴間違いなしです。今度是非セパレート機と手合わせしたいものです。

 

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菊地