B&W802Diamond 試聴会

試聴会当日朝方に仙台でも久しぶりにまとまった雪が降り、その影響でお客様の出だしがスロースタートとなりましたが、午後になると徐々に増え試聴会終了までには約30人弱のお客様にご来店頂きました。足元の悪い中大変有難うございました。
  今回はB&W 802DiamondをメインスピーカーにおきAccuphaseのCDプレーヤーDP-600からプリアンプ最高峰C-3800を使い、中高域にA-45のA級アンプと低域側にA-65を使用したバイアンプ駆動で試聴して頂きました。
 

ツィーター部の振動板は今作もダイアモンドを引き継がれていますが、前作と違い、中のマグネット構造が4つに分けたクワッドマグネット方式を採用し高域の指向性が向上されています。試聴した感じも更に音の幕がとれ、前の802Dに比べ高域に広がりが感じられます。 昨年末の当店試聴会の際、前回の800シリーズに使用されたウーファユニットと今回のDiamondのユニットをマランツさんに用意して頂きましたが、指で押すと前回のウーファーは弾力性があり戻り方も鈍いのに対し、新しいDiamondで使用されたものは振幅が深く、すぐに戻ってくる非常に反応が良いもので、音色はやはり前回より改良され、低域はより明瞭な音となり更に繊細でレンジが下に伸びてるようです。
B&W802Diamondの魅力を引き出す方法はいくつかありますが、今回はAccuphaseのC-3800の繊細かつ厚みがついた音色と中高域には同じくAccuphaseのA級アンプA-45、低域側にA-65をバイアンプ駆動させ、AccuphaseのS/Nの高さと解像度を活かし、802Diamondが持っている分解能力の高さと音像の広がりや奥行き感がどれぐらい表現されるのかお客様に試聴頂きました。試聴会の途中に”じゃ、A-65単体で鳴らしてみてよ”と要望が出て繋ぎなおし試聴しましたがやはりバイアンプの方に分があり、お客様も納得のご様子でした。音色の好みは別としてもやはり世界でスタジオモニターとして活躍している実力はすばらしいものがあります。
現在800シリーズは注残に対し入荷の割合が月10台程度と非常に少なく、当店の試聴機も昨年末にやっと届くという現状で完全なエージングではありませんでしたが802Diamondの高分解で繊細な音はお客様も納得で、更にバイアンプの魅力は802Diamondの潜在能力を存分に引き出した結果となりました。802Diamondは店に常時展示しておりますので皆様も是非試聴しにご来店下さい。
2011, 1/30