2019年3月13日
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ドイツのミュンヘンオーディオショーで発表され 世界中の注目を集めた衝撃のレコードプレーヤーが 数年の時を経てついに製品化!これ欲しい! |
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とてもおしゃれなレコードプレーヤーで部屋のインテリアとしても絵になる佇まいが魅力! しかし世界中が注目したのはデザインだけではありません。 写真では分かりにくいかと思いましたので動画で撮影してみましたのでご覧ください! |
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おわかりいただけただろうか?
一見普通のレコードプレーヤーですが、よくみるとプラッターが何の支えもなく浮いて、かつ回転 しているのです。 この製品のことは以前から知ってはいましたが、やはり実際に目の当たりにしてみると驚きと 興奮を抑えきれなくなるものです。 |
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さて、このレコードプレーヤーはMAGーLEV Audio(マグレヴオーディオ)のML-1というプレーヤー になります。 マグレヴオーディオは旧ユーゴスラビアの国のひとつスロベニアという国のメーカーで、名前の 「MAG LEV」とは「マグネティック・レヴィテーション」の略で、一般的にはリニアモーターカーを 指すようです。
ここまでですでにお気づきの通り、このプラッターは磁気により浮上しているのですが、 ではどうやって回転の中心軸を出しているのか?磁力を帯びているならばコイル等を搭載している カートリッジに影響はないのか?そもそもなぜ浮く必用があるのか?等様々な疑問が湧いてきます。 |
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マグネットを内蔵するABS樹脂とグラスファイバーで造られた重量2.2kgのプラッターを、本体に仕込まれた 6個のマグネティック・コイルで浮上させ、センサーによりプラッターの高さ、回転速度等を検知しながら 動作する仕組みになっています。 実際にプラッターをセットする際、かなり細かく繊細に磁力により反発、吸着している様子が感覚として 手に伝わってきます。 回転動作状態でないときには、本体より突き出た支柱がプラッターを支えていますが、再生時には 支柱が本体に自動で収納され完全にプラッターが浮いた状態になります。
また、動作中は常に本体内部に電力が蓄えられた状態になっており、例えば動作中に突然停電等に 見舞われても、磁力を失いプラッターが落下したりすることが無いようにその電力を使い動作状態を維持し 安全に支柱が出てきて停止状態になるまで動き続ける事ができるよう配慮されているところも素敵です。 |
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動画の中でプラッターが若干揺れながら回転していますが、これは再生しているLP自体の 反りの影響のようです。従来のレコードプレーヤーではレコードの反りはある程度アーム側が 吸収してくれますが、プラッターが浮いているML-1の場合、ターンテーブル側に全く抵抗が無い為 このような動きになるようです。なかなか興味深いですね。
また気になるカートリッジですが、このプレーヤー自体強い磁気が発生している為残念ながら MC型のカートリッジは使用することができません。さらにMM型でもカートリッジ本体に金属が 使われているものも適切な針圧をかけることができない為使用不可となっています。
とはいえML-1にはオルトフォン製のOM-1というMM型カートリッジが付属しています。 付属のカーボン製トーンアーム、プロジェクト製の9cc自体、手軽にカートリッジを交換する ような仕様でもありません。個人的にはこのままでも十分楽しいてすよ!と、思います。 |
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それでは最後に何故浮く必用があるのか?ということですが、もちろんカッコいいからだけではありません。
従来のレコードプレーヤーには、ダイレクトドライブ方式やベルトドライブ方式、リムドライブ方式等色々な方式が ありますが、すべての共通点としてプラッターを回転させるためにモーターを使用しています。このモーターの 振動を如何に針先に伝えずに安定した回転を得られるか?というノウハウが各レコードプレーヤーにはあります。
それらに対しML-1にはプラッターを回転させる為のモーターがありません。さらに言えば回転軸にも接点が 無いという事は回転に対する摩擦もありませんので、空中に浮いた状態で回転するプラッターに置かれた レコード盤は、摩擦や振動等の全ての干渉から解放された状態という事になります。
この様な未来的な商品がわりと現実的な金額で家庭の中に普通にあるという時代になったものだなぁと しみじみと考えてしまいますが、ふと周りを見渡せば、声で家電が操作できるようになっており、車に乗れ ば車が話しかけてきて、手をかざすだけで支払いが完了し、AIが人間にアドバイスする世の中にすでに なっていますが、まさに私が子供の時に見ていたSF映画等の世界の中に自分がいることにあらためて 気づきました。 この様なことに気づくきっかけがレコードプレーヤーというのも中々面白いものですね。
時代は変わっても末永くお客様と楽しみながらお付き合いを続けていけるお店としてこれからも勉強を 続けながらがんばっていこうと思います。何卒宜しくお願い致します。 AUDIO SHOP KEIKI 小川 |
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