まずは805D3を一旦聴くところからの試聴となりました。
ーー文句なしの音の粒立ちの細かさ、繊細な表現力を遺憾なく奏でています。
そしていよいよ805D4を同じ曲にて試聴です。
ーー驚くほどに更に明瞭!音の密度が増したというか「厚みがある」と表現するべきなのでしょうが、個人的に思いつく言葉は
音が「深い」と感じたのです。空間の深くから音の粒が湧き出してくるような感覚を。
次にトールボーイタイプの804D4を試聴です。
ーー担当の方も仰っておられましたが、D3からD4へのアップデートで「一番音がジャンプ(アップ)した」804です。
見た目にもスピーカー下に非常にしっかりとした台座が付き、この事がしっかりとした安定感のある音として表現力を
増したように思います。そしてその表現しうる音の空間がとても広いと感じるのです。
中間地点となる803D4を試聴です。
ーー今回すべての機種をグロス・ブラック色で試聴していましたがこの803D4のみローズナット色での試聴となり
この音の違いもなかなかウォームな音色でよかったです。D4シリーズ全機種に言える事ではありますが、
このD4からユニットのダンパーが右写真のようなバイオミメティック・サスペンションという構造に変更されたことと、
キャビネットの合成が大幅にアップした恩恵を受け非常に軽やかな余裕のある鳴り方になっています。
そして注目の802D4の試聴となります。
ーーこの802からさらに使用しているコンデンサのグレードがアップされており、音の明瞭度、ゆったりとした深い余裕を感じ
響きの余韻に、優雅な癒しの波間へすぅーっと落ちていくような感覚を覚えます。非常に安定感のある中低域から中域が
とても気持ちが良いのです。
最後に、すでにプロ用スタジオにて最先端モニターとして稼働を始めている801D4の試聴です。
ーー802までよりもさらにミッドユニットの構造に変更が加えられ、100kgを超える巨躯が展開する音場の明瞭度がこんなにも
軽やかで自然なのかと驚きました。演奏しているホールの広さが端から端までが分かり、楽器の管の響いている様子が
感じられ、太鼓の張りが見えるよう。まさにD4の「明瞭」「クリア」「スムース」の最高峰でした。 |