オーディオショップケイキコラム
2021年3月27日

MCカートリッジやMCトランスの帯磁問題

気にしたことある方いらっしゃいますか?

私は気にしたことが無かった・・・!

MC昇圧トランスや鉄芯入りMC カートリッジは長年の使用と種々の原因により「帯磁」いたします。

帯磁すると磁気バイアスがかかり動作点がずれることで、再生される音楽信号に歪を生じさせ音質の劣化を招きます。製品本来の音質を取り戻す為には、この帯磁した磁気を取り除かなければなりません。

HPより抜粋

たしかにMCカートリッジもMCトランスも長年使用しますし、何より磁気回路です。

「帯磁」すると言われれば確かに納得します。そして「帯磁」した結果が「音質の劣化」とは?!

 

これは「帯磁を退治」せねば!

 

そこでMCカートリッジやMC昇圧トランス等でも高品質を誇るフェーズメーションから発売されている

アクセサリー、デガウザー DG-100(ニックネーム:帯磁退治)を使ってみました!

本体には「LINE OUT」端子があり、例えばMC昇圧トランスの入力にRCAケーブルで接続し

手軽に消磁することが可能ですが、特殊な形のケーブルが付属されております。

 

今回は気になるこの「クリップ付きプラグ」を使っていきます。

この特殊な形のプラグ先端はバネ式になっていて、細かいカートリッジの端子に引っ掛けて接続する

為の釣り針のような形になっています。

 

赤色の端子をプラス側に、緑色の端子をマイナス側に引っ掛けます。

 

いつも店で試聴に使っているDENON DL-103で試していきます。

操作は非常に簡単!電源ボタンを押し電源を入れ、スタートボタンを押し

”20秒待つ”だけ。

 

スタートボタンのランプが消えたら消磁完了です!

!!!・・・「なんで?!」

 

あまりの音の違いに無駄に問いただしてしまう程音が違うのです。

試す前にフェーズメーションの営業さんから原理の説明を受けたのにも関わらず。

 

見通しの良い音のDENON DL-103ですが、紛れもなくスッキリと霧が晴れ、音場空間の

ディティールがクッキリと浮かび上がり、先ほどまでのDL-103は何だったのかと思う程の

違いに驚愕です!

 

 

本来は磁力の無いところに磁力を帯びてしまうのですから、その近くにあるコイル等が

余計な磁力の抵抗を受けてしまい動きが阻害され音質が劣化する・・・

 

原理はわかるのですが、その結果ここまでの変化を目の当たりにすると、

「びっくりした」という感想が本音でした。

 

さらにMC昇圧トランスを消磁すると・・・

ここからは是非ご自分のオーディオシステムで実際に体感して頂きたいと思います。

 

※MMカートリッジ等に使用する場合は取り扱いに少し注意が必要にもなってきますので

 詳しくはフェーズメーションのホームページにてご確認下さい。原理についても詳しく

 説明されいますのでオススメです。

 

 

 

コロナ禍で「オーディオルーム探訪」の取材にお伺いすることができなくなり更新が

滞ってしまっておりますが、こちらの「コラム」も細々と更新していきますので今後とも

何卒よろしくお願い致します。

 

 

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